在外研究-留学前の準備
在外研究−行く前の準備
2024年6月の今、在外研究に行ったのは約15年前のことで、だいぶ昔のことです。しかしながら、私のホームページの中で、よく見て頂いているページの一つですので、少し更新してみてました。ここに書かれていることの多くは,2009年当時のもので、間違いもあるかもしれません.あくまで参考程度として,ご利用ください.
行先: アメリカ合衆国 ユタ州 Brigham Young大学 (2009年8月 ~ 2010年08月 約1年1か月)
在外研究の意味(留学から15年後に)
在外研究がどのような意味を持つのかは,個人個人によって違うと思います.2024年の今,「私」に関して,在外研究にどのような意味があったのかを考えてみると,「研究活動がグローバルになった」ということが一番大きいように思います.国際会議での出会いをきっかけとして共同研究により論文を書いたり,国際会議のProgram committeeやProgram co-chair,英文論文誌の査読などなど,在外研究後に研究活動がグローバルになりました.
在外先の先生から教わったことはここには書ききれませんが,「複雑な問題をシンプルな問題に置き換えて考えること」は今でも大切にしていることの一つです.学生の卒論や修論の研究でも,このことは大切にしていることの一つです.
大学院の授業で,高校までをアメリカで過ごした学生に,僕の授業は「授業と関連する」雑談が結構あって,アメリカの高校時代を思い出すと言われました.この授業スタイルも,在外先の先生のスタイルから影響を受けたものです.もう15年も前ですが,いまだに,在外先の先生が話された雑談のいくつかをはっきり覚えています.
留学から15年後
2024年の今,留学していたのは約15年前で,もうすっかり前のことです.留学先の先生,在外研究時の研究室の隣の部屋にいた友人,在外研究時に訪問させて頂いた海外の先生,現地で出会った方などなど,いまだに連絡をとらせて頂いています.
留学先の先生のところに訪れた僕以外の日本人の先生(日本人に限らず,僕以外はほとんどだと思う)は,共著でtop journalに論文を出されています.しかし,僕には,そこまで能力がなかったため,共著で論文をだすことができませんでした.僕自身は,それを自身の重荷として背負っていこうと考え,この15年頑張ってきたように思います.学生時代にあこがれていたjournalにいくつか論文を出すことができたのは,もちろん優秀な共同研究者との出会いもありますが,留学先の先生の研究に対する厳しさが背景にあったのではないかと思います.
子供は小さかったため,英語も含めて当時のことはあんまり覚えていないようです.でも,家族にとっては忘れられない期間でした.
留学から10年後
2019年,留学から10年経って、ヨーロッパ(ハンガリー)の大学の博士の学生を3か月半,インターンシップで受け入れることになりました。たまたま同じ国際会議に出ていて、彼の指導教員から推薦のmailが来たことがきっかけです。インターンシップ生を受け入れてみて、改めて、受けれて頂いた先生の大変さや覚悟など感謝の気持ちが強くなりました。
それから5年後の2024年,ハンガリーで国際会議があり,元博士課程の学生さん(今は,会社で働いている)と約5年ぶりに再会できました.とてもうれしい再会でした.彼が,僕のところで行った研究を,今でも空いている時間をみつけて進めていることに,驚きました.
大学への申請と受け入れ先の決定
まず,在外研究に行くためには,大学に申請書を出す必要がありました.私の場合には,出して2年目で在外研究に行けることを学部のほうで決定して頂きました.こんなに早く行かせてもらえるとは思っていなかったので,学部に大感謝です.(帰国後,当然ですが学内の仕事がいっぱいきました.この覚悟をしておくとも大切ですね.)
申請の際に,受け入れ研究機関についても決めてくださいとのことでした.(1) 自分の論文などを送付して飛び込みで行く方法,(2) 国際会議などで知り合った先生にお願いする方法,(3) 国外に知り合いのいる国内の先生に頼んでみる方法などなど,いくつかの方法が考えられると思います.私の恩師の先生は,飛び込みでSutherland先生のところに行き成功しましたが,一方で有名大学に行ったにも関わらず十分に共同研究ができなかった場合もあると聞きました.私の場合には,(3)の国内の知り合いのつてをたどることにしました.
(1), (2), (3)のどれをとっても,どういう状況になるのかは,まったく運だと思います.
国際会議で会ったことのない先生に飛び込みでmailをする場合には、そのmailにも書き方があると思います。外国人または外国に住んでいる人に、英文と内容をチェックしてもらうことはとても大切だと思います。
ビザの申請
ビザの申請は,やらなければならない重要なことです.私の場合,行先はアメリカ合衆国なので,J-1ビザ(家族用にはJ-2)ビザが必要になります.これらのビザを取得するためには,DS-2019 form(家族ひとりにつき,1枚ずつ必要)が必要になります.受け入れ先の機関にDS-2019のrequest formを送ってもらい,記入し受け入れ予定の機関に送り返しました.この際に,大学側に,在外研究中の費用を負担してもらうとうい趣旨の証明書(英文)を今の大学に発行してもらい,受け入れ先の期間にお願いしてから.1週間程度で,DS-2019 formが送られてきたと思います(この期間は,受け入れ先機関の対応によって,まったく違うと思います).
しかし,私は重要なことを知りませんでした.いざ,ビザを申請しようとしたら,申請後しばらくの間(通常は1週間程度のようですが,長い場合は6週間以上)パスポートをアメリカ大使館に預けなければならないことを知らなかったのです.私は,申請してから3週間後にアメリカ出張を控えており,パスポートがないと出張ができなくなってしまいます.ですので,安全策をとって,出張から帰国後に申請するこにしました.(毎年,決まっている国際会議なので仕方がないのですが,在外研究直前の出張は避けたほうが無難かもしれません)
ビザ申請時の大使館での面接では,私には英語で,何を研究しにいくのか,楽しみにしていますかなどの普通の会話,妻には日本語での質問でした.
ビザの申請は,3か月前からできるようです.また,ビザの取得は,業者に頼むこともできるようです.自分でやるのは,少々やっかいです.(でも,家族全体で数万円と考えると,自分でやることにしました)
結局,6/17(水)にアメリカ大使館で面接をして,6/20(土)にはパスポートが返却されました.特に問題がなければ,すぐに発行されるようです.ビザの面接では,私には英語で,どこへ行って何をする予定なのかなど簡単なことを聞かれました.妻には,日本語でした.
ビザの取得後,すぐに航空券を購入しました.
保険について
DS-2019 formの取得には,保険にはいることが必須条件です.
駐在員保険総合比較サイトでは,各社の保険の内容を知ることができます.
AIU海外旅行保険のようなページからは,インターネットで予約できるようです.3ヶ月以上滞在する場合には,申し込めるのは出発の45日以内になってからのようです.
家族だけ遅れてきて,先に帰る場合には,家族だけ別に保険に入れるようです.その場合,AIU海外旅行保険では,旅行の目的を「その他」とするようです.家族の滞在が6ヶ月以上の場合には,インターネットからではなく,旅行代理店から申し込まなければならないようです.
「ANAマイレージクラブ海外赴任サービス用保険」などだと,自動車の保険の紹介をしてくれ,自動車保険料が安くなるようです.グローバルプロテクションも同様なサービスを提供しているようです.自動車保険が安くなると書いてありますが,いざ渡航してから考えてみると,ちゃんと自分の情報を英語で伝えられさえすれば,自分で契約をしたほうが,たぶん安いのではないかと思います.
自動車の窓ガラスにヒビが入って保険を利用しました。その際、英語での電話を同時通訳で日本語にしてくれたのですが、全く不要でした。でも安心感という意味では、日本の会社がいいのかもしれません.
生活費の送金について
長期に渡って海外で生活する場合には,行先で銀行口座を開設することが必要でしょう.口座を開設してから家族や親族に送金してもらうこともできますが,(あらかじめ手続きをしておくと)海外への送金がインターネットからできるようになります.ただし,口座開設後,開設した口座の情報を郵送などで日本の銀行に連絡する必要があります.
東京三菱UFJの場合は,出発の3週間前までに,グローバルダイレクトに加入すると,インターネットで海外の銀行に送金できるようになります.東京三菱UFJの場合には,大学から赴任証明書を取得する必要がありました.グローバルダイレクトでは,インターネット上で,こちらで開設した口座の情報を設定できたように記憶しています.
CitiBankでは,特に,事前の手続きは必要ないようですが,開設後の連絡は必要になります.(確か,郵送で,開設した口座の情報を送ったように思います)
日本の銀行でも,海外で引き出すことのできるカードもありますが,手数料的には相当高い気がします.私も,CitiBankのドル建てのカードを作りましたが,結局,一度も使っていません.
渡航してからすぐは,少々の現金とクレジットカードを使えば,十分だと思います.
後日談:アメリカで開いた口座を,2017年現在の今も維持しています.しかし,一度,カードが期限を過ぎても自宅に送られてこないということがありました.翌年,アメリカに行った際に,銀行を訪れたら,その場でtemporaryのカードを発行してもらえました.正式なカードは,日本へは送れないと言っていたのですが,いろいろお願いしてたら,大丈夫になり,送られてきました.また,先日,アメリカでカードを使ったら,銀行に登録してあるアメリカの携帯宛にテキストメッセージがきて,何月何日にこれこれのお店でカードがつかわれているが本当にそうなのかを確認してくれとのこと.確認のメールを返信したら,その後も使えるようになりました.このように,口座を維持するにはいろいろトラブルが生じる可能性があります.安全を考えたら,解約しておくべきなのかもしれません.(debitは便利ですが)
引越しについて
ちょっとした荷物を運ぶのには,郵便局のEMSやSAL便(格安航空便)が便利なようです.EMSのほうが値段が高いが,早くつくようです.もちろん,時間をかけてもよいなら船便のほうが安価です.
EMSで送る場合に,送るものの個数が多いとEMSのラベルに記入しきれません.そのような場合は,税関告知書(Excel形式のファイルあり)に記入すればよいようです.
引っ越しは,ロスアンゼルスなどのメジャーな都市の場合は,引っ越し業者も悪くないようですが,私の場合は,Provoという町なので,標準の2.5倍くらい費用がかかると言われました.荷物はそれほど多くなさそうなので,郵便局のEMS, SAL便を分けて利用することにしました.荷物は,郵便局に電話をすれば取りに来てくれるようです.
携帯電話について
長期(2年以上)滞在する場合は,現地の携帯を買うのも手ですが,1年程度で携帯をそれほど頻繁に利用しない場合には,Prepaid携帯(WalmartやBest Buyなどで買えますが)が便利です.
私は,t-mobileのPrepaidを購入しました.本体は,WalMartで$20程度です.$100のカードを買うと,アメリカ国内で1000分話せて,1年間有効.他に,$10や$25のプランがありますが,話せる時間と有効期間が短くなります.これで,十分です.Prepaidだと,なくしても損害が少ないので安心です.また,t-mobile間で,簡単なメールの送受信ができます(もちろん英語ですが).家族向けも,prepaidにすることにしました.知り合いがもしアメリカにいる場合には,Prepaidをアメリカで購入してActivationしてもらって,日本に送ってもらうのがもっともよいかもしれません.
後日談: t-mobileのPrepaid,($100のカードを1度買って,statusをgold rewards statusにしておくことが条件ですが)年間$10程度を払うと1年間更新できるので,今も使い続けています(このプランは,legacy planになり,新規では契約できなくなってしまったようです).t-mobileはアメリカとカナダ(他の国でも使えた気もしますが)くらいでしか使えませんが,海外出張時に携帯を持てるのは,ちょっとしたときに便利です.
Prepaidで国際電話を使うと,非常に高いですが,それは緊急用と考えて,日本への電話はskype(月に数百円程度で,日本の固定電話がし放題)を利用するのがよいと思います.
私の場合には,prepaidのactivationには,ちょっと手こずりました.着いた日が土曜日だったからかもしれません.ネットでは,area codeがうまく設定できず,結局customer serviceに電話して変更してもらいました.これは,たまたまかもしれません.
アメリカで携帯電話を購入する場合には,一般に,SSN(Social Security Number)が必要なようです.SSNがない場合には,保証金が必要になるようです.
アメリカの携帯電話に関しては,「アメリカ携帯電話事情と料金比較」などに詳しくあります.
KDDI MobileやHanaCellは,アメリカで利用する日本人向けの携帯電話で,SSNがなくても大丈夫なようです.
日本語のメールを利用したかったりする場合はKDDI Mobile,短期やとりあえず持っていればよい場合はHanaCellでしょうか.HanaCellの携帯の機能は限定されていますが,とりあえず持っていればよいという人には比較的安くよいかもしれません(Prepaidのほうが,値段的にはさらに安価なように思います).
注: 情報を頂きました.現在(2012.2)は,HanaCellでも日本語の入力ができる携帯があるようです.
後日談: 今は,断然SIMフリーのスマホを持って行って,現地SIMを買うのがよさそうです.
日本との連絡
日本にいる家族との連絡には,なんといってもスカイプ(http://www.skype.com/intl/ja/)が便利です(2019年の今はLINEでしょうか).インターネットとパソコンがあれば,無料でいくらでも会話ができます.マイクは最低限必要ですが,パソコンにマイクがついていない場合は,amazonなどで購入できます.($1ショップなどで売っていたりもすると思います)カメラがついていれば,日本とテレビ電話も可能です.パソコンにカメラが付いていない場合には,USBカメラも購入可能です.
日本にいる学生との通話にもスカイプを使いました.USBカメラと会議用マイク&スピーカ(複数人での会議用のマイク&スピーカ)を購入し,プロジェクタの画面をカメラで写してもらって(& Powerpointのファイルをメールで送信してもらって)打合せをしています.メモの共有には,http://www.twiddla.com/などが便利です.
日本の固定電話への通話にもスカイプは便利です.月数百円程度で日本の固定電話へいくらでも通話が可能です.それほど使わない場合や携帯などにかけたい場合は,skypeクレジットを購入することによって利用した時間単位の料金で通話をすることも可能です.
インターネット回線経由の通話なので,電話ほど高品質ではありませんが,実用的には十分な気がします.
準備しておくと便利なもの
炊飯器(rice cooker)は,たとえば,amazon.comで購入できます.
変圧器を買って日本製のものを利用することも考えられます.変圧器は,例えば,http://www.amazon.co.jp/カシムラ-海外旅行用変圧器アップ-ダウントランス-TI-19/dp/B000WMHL3K/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=kitchen&qid=1243618557&sr=1-1
町の情報
Yahoo! Real Estateでは,zipコードや町の名前を入れると,町の情報を知ることができます.
google mapやStreet Viewでも町の情報を確認できます.
その他,出発間にやるべきこと
国内の携帯電話の解約
国際運転免許証の取得(レンタカーを借りる場合なども日本の免許でたいてい大丈夫なので,自分の情報を英語で説明できれば本当はなくてもよいかもしれません.こちらでの運転免許の取得の際にも,日本の運転免許証しか見せませんでした.)
住民票の転出届け
インターネットの解約
電話の停止
ガス・電気の停止
手紙の転送
運転免許取得
住む予定の州のDrivers Licence Divisionのホームページへ行き,取得の手続きを理解しておく.また,教本がWebにあるので,事前に勉強しておくと便利.
Utah州の場合は,Driver Licence Divisionの情報をよく読み,HandbookのUtah Driver Handbookを勉強しておく.ちなみに,Handbookを見ながら試験を受けられることを知りませんでした.時間も,無制限(もっとも,17時くらいまで)です.コンピュータの前で試験をしました.Handbookを見なかったら,間違いなく落ちていたと思います.結果は,終わった瞬間に分かります.
Handbookのどこに何が書いてあるかをざっと把握しておけば,まぁ,大丈夫だと思います.
日本人の場合には,辞書の持ち込みも可能なのかもしれませんが,分かりません.昔は,Picture testを受けられたようですが,これも分かりません.
Utahの場合は,免許の取得のためにはSSNが必須です.J2ビザの人(配偶者など)が免許を取得するためには,就労の申請をして,SSNを取得してからでないと,免許を取得できないようです.
実地試験は,試験官の方と雑談をしながら受けました.僕の場合には,なごやかな雰囲気でした.試験を受ける前日の手続き中に,その方といろいろな話をしたことがよかったのかもしれません.合流レーンでウィンカーを出さなかったこと,縦列駐車でバックする前にウィンカーを出さなかったことで,2点減点されました.試験中,分からないことがあったので,いろいろ聞いたら教えてくれました.
実地試験の最中は,ずっとしゃべりっぱなしでした.まず最初に,初めて会うかのように話していたら,「昨日話しただろ」と言われ,あっ同じ人だったのかと,実地試験最中に認識しました(笑).前日のコンピュータテストを受ける前には窓口での雑談で,「なぜ日本にはvetrans day(退役軍人に感謝する日)がないのか?」と聞かれたことを今でも覚えています.実地試験の最中には,three point turnをしてくれと言われ,(教本をちゃんと勉強していなかったので),three point turnって何ですかと聞いたら,切り返しをするu-turnと教えてくれました.おかげで,three poin turnも無事クリア(笑).
アパート
私の場合には,非常に幸運なことに,滞在先の先生(実際には秘書さん)に探して頂きました.
Apartment Ratingsでは,アパートの口コミ情報や,レーティングを指定したアパートの検索ができます.
インターネット
渡米後,インターネットの契約にはしばらく時間がかかったりすると思います.そんな時は,マクドナルドやスターバックスなどのお店を探してみると,freeでwifiが使える場合も結構あります.
http://www.openwifispots.com/では,全米のfree-wifiスポットを見つけらます.これは,便利.出張で,ホテルのwifiが高かった時などに,近くにfree wifiスポットがないかこれで見つけられます.
渡米後にすること
Social Security Numberの取得.取得には,行き先の大学でSSNを発行してもらう書類,パスポート,DS-2019, I-94(入国時に書く書類)をもって,Social Securityのオフィスに行けばよいようです(アパート決定している必要があると思います).申請をしてから,数日後に,番号が決まるから,電話で問い合わせてくれとのことでした.
銀行口座の開設は,SSNは,取得中であればよいようです.
いろいろなものの購入: 炊飯器(例えば,Zojirushi NS-ZCC10 5-1/2-Cup),カーナビ($120程度の,事前にどのレーンにいるとよいのかを教えてくれる機能のついたカーナビを買いました.実際には,これで十分なように思います),LCDディスプレイ(例えば,ASUS VH222H.プログラミングには必須),テレビチューナ(例えば,ATI TV Wonder HD 600 USB PC TV Tuner,英語の勉強用.),チャイルドシート(例えば,Cosco High-Back Booster Seat) amazon.comの具体的な商品へのリンクが張ってありますが,参考程度にご利用ください.
運転免許の取得(SSN取得後)
レンタカー: http://www.carrentals.com/
車の購入 http://www.freecarquotes.net/usedcars/usedcar.aspx,http://www.hotbuysthisweek.com/index.php?state=Utah
車の購入には,多くの現金が必要です.私の場合には,着いて3日後に買ったのですが,そんなに多くの現金を持ってきていなかったので,クレジットカード2枚を使いましたが,結構手数料を取られたように記憶しています.すぐに車を欲しい場合には,購入する予定の額ぐらいを,T/Cで持っていき,銀行で現金化するのも手かもしれません.
車を購入する際には,Kellley Blue Bookで,値段を確かめてから買うのがいいようです.また,有料ですが,http://www.carfax.com/に車に固有の番号であるVIN(Vehicle Identification Number)を入れると,車の修理歴などの情報を知ることができます.
車のリース: http://www.leasetrader.com/
ガス・電気などの契約.私の場合は,大家さんが会社の電話番号を教えてくれたので,ガス会社と電気会社に電話をかけて契約をしました.
インターネットの契約.現地に住んでいる方に,情報を聞くのが一番だと思います.私の場合は,comcastにしました.一般にSSNが必要なようですが,ない場合には会社の窓口に行って2つ以上のIDを見せればよいとのことでした.
固定電話の契約.あまり必要がないと思ったので契約しませんでした.こちらの電話は,携帯でも固定電話でも同じように地域のarea codeが与えられ,変わらないので,なくても大丈夫な気がします.ただし,友人と長時間話したい場合やFAXを利用したい場合などは,固定電話と契約したほうがよいと思います.
物品を個人売買するにはcraigslistがあります.知ってはいましたが,当時は結局利用しませんでした.「craigslist 地域」で検索すると見つかると思います.事前に交渉すれば,到着日から個人売買の車をゲットなんてことも可能かもしれません.もっとも個人売買なので,リスクもあるかと思いますが,物を安く購入するには良いかもしれません.僕がいたProvoのcraigslist: https://provo.craigslist.org/
英語
アメリカで研究をする場合には,英語が必須です.しかし,少々英語ができなくても,ちゃんと研究すれば,受け入れ先でも重宝してくれると思います.私程度の英語のレベルの人間のいうことですので,あくまでご参考まで.
英語は,簡単に身に着くようなものではありませんが,1~2年の短期でそれなりの実力をつけたいのであれば,例えば,フォワード,などがお勧めです.この学校には一度も行ったことがありませんが,この学校の代表の先生に以前,英語を教わったことがあります.私の英語力を単なるTOEFLなどの点数だけが高い英語から,より実用的な英語に変えてくれました.本気で,勉強しようと思ったら,たぶん相当大変だと思いますが,その分だけの実力もつくと思います.逆に言うと,楽な英語学校に行っても,それなりの実力しかつかないと思います.
また,その先生のいた英語学校で,週に1度A4一枚のWritingをするというのを半期(最終的には,A4三枚まで増えた)というWritingのクラスを受けましたが,これは,僕のWritingの能力を相当高めてくれました(もっともこれだけはありません).今,国際会議やJorunalなどの論文を書くのが,日本語よりもちょっと大変なくらいでかけるようになったことにも大きく影響しました.プレゼンテーションのクラスもあり,学会発表の仕方にも大きく影響しました.
英語を学ぶ際に,外人の先生に教わりたいと思う方が多いかもしれませんが(私もそうでしたが),実は,初期の段階では日本人から教わったほうが効果的です.以前,学生に発表させる際に,僕の(少々いんちきな発音の)英語を録音して,発音を覚えさせましたが.その後,外人の英語を聞かせました.最初に,外人の英語を聞かせていたら,おそらく相当大変だったのではないかと思います.いきなり,外人の発音に近付けることよりも,少々中途半端(失礼!)な日本人の英語の先生の発音を真似できるようになってから,外人に近付けていくことのほうが効果的な気がします.研究者にとって,英語は,コミュニケーションのツールなので,少々文法が間違っていたり完璧な発音でなくても(まさに私がそうですが),きちんと伝えられさえすれば,実際には十分だと思います.
その他
薄切りの肉: 最初は楽しかった厚切り肉も,ある程度住んでいると,薄切りの肉が懐かしなります.都会は分からないのですが,田舎ではなかなか手に入りにくい気がします.Asian foodやJapanese foodのお店に行くと,冷凍で売っていたりすると思います.普通のスーパーでも,2ポンドくらいの塊の肉を店員に渡して,「Could you slice this? I would like this extra thin.」のように言えば,「それなりに」薄切りにしてくれます.日本のような薄切り肉を求める場合には,自分でslicer(?)を買うのがよいようです.ちなみに,こちらのthinは,日本では厚切りです.
家族がいたときには気付かなかったのですが,町に1件あるAsian foodのお店が,まるで砂漠のオアシスのように感じます.味噌,みりん,冷凍の薄切り肉,日本であるような小さめのサイズのナス,冷凍のサンマなどなど,ありがたいものがたくさん買えます.醤油と豆腐は,たいていのスーパーで変えると思います.
スーパーや電気店などでは,reward card(日本でいうところのポイントカード)がたいていあります.作っておくと,お得です.一部のお店では,カードの作成にアメリカのcredit cardの利用歴が必要な場合もありました(これで,結局,作れませんでした).
子供のKindergartenは秘書さんに近くのkindergartenを教えてもらいました.子供をKindergartenに生かせるためには複数の予防接種が必要で,保健所で一日に5,6本一気に打ってもらいました(州によるのかもしれませんが,無料でした).子供たちの中に入ったら,英語はできるようになるだろうと思ったのですが,全くそんなことはなく,事前にもう少しやらせておけばよかったと思いました(同じクラスに,日本人やアジア人もいない環境でした).子供には,「英語ができないことは悪いことじゃないんだよ.あなたをここに連れてきたパパが悪いんだよ」と当時伝えて通わせました.しかしながら,プリンセスのドレスを着て,友達の誕生会に呼ばれたりしたことや,友達を招待してスケートセンターで誕生会をしたことはかげがえのない思い出になったのではないかと思います.あと,kindergartenで,子供について,親が過去の出来事などを発表する機会があって,七五三や運動会などのイベントを紹介したりました.運動会は,atheletic meetingって訳しましたが,それ何?って聞かれて,日本ではこんなイベントあるんですって説明したりしました.
図書館でジブリのDVDを借りれて(トトロや魔女の宅急便など),確か日本語の音声も入っていて,子供たちのお気に入りでした.
最近は,航空会社のステータスも以前ほど良くはないですが,ANAを使って,ANAの上級会員になっておけばよかったなと思います(定期的に国際会議に行く場合).当時,UnitedのGoldにはなりましたが,1年単位なので,すぐ終わってしいました.
リンク
研究者の妻たちへ 子供を連れてアメリカ留学(リンク切れ)